郊外ベッドタウンの最前線エリア

前記事の表に、麻生区多摩区幸区、川崎区を付け足して補完してみました。

川崎市全7区と横浜市北東部に位置する青葉区都筑区港北区鶴見区・・・郊外ベッドタウンの最前線エリア(神奈川県の)ですね。


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麻生区多摩区小田急線沿線です。多摩区多摩川に沿ってJR南武線も走っていますね。

麻生区も計画的に開発されてきたエリアですが、平成22年からは社会増加数が落ちています。多摩区も平成22年から5年間転出超過が続きました。多摩区小田急線で麻生区よりも都心側となりますが、麻生区よりも社会増加数が弱い状態がずっと続いています。田園都市線などは平成18年頃からは青葉区<宮前区<高津区と都心側のほうが社会増加が強くなってきていますね。多摩区南武線沿線こそ平坦なエリアですが、小田急線沿線は結構な丘陵地でアップダウンが激しい印象です。そうしたことが関係しているのでしょうか。

幸区、川崎区は平成11、12年までは転出超過が続いていましたが、そこから増加に転じ、今日まで社会増加数の強い状態が続いています。中原区鶴見区もだいたい同じ時期から社会増加数を増やし始めています。この時期からなのでしょうかね、京浜エリア、多摩川下流エリアで工場などの閉鎖や移転が相次ぎ、その跡地に続々とマンションが建ち始めたのは。

近年、川崎市の人口増加が凄いですが、社会増加数の大半を稼いでるのは市の東側となる高津区~川崎区であることがわかります。横浜市の人口増加を牽引している鶴見区港北区も同じエリアになります。たしかにこれら京浜エリア、多摩川下流エリアは都心部や横浜方面、それから羽田空港や新幹線の品川駅、新横浜駅にもアクセスしやすい利便性の高いエリアです。また土地も平坦ですから住みやすく感じられるのだと思います。そのかわり、これらのエリア、地盤は良くないですよね。いつ大地震が起きてもおかしくないと言われる時代に、地盤の良くないエリアにどんどん人が集まっている状況ですが、あまり問題にされていません。大丈夫なんですかね。


www.j-shis.bosai.go.jp


上のサイトで表層地盤のMAPを見ると、高津区~川崎区、鶴見区港北区はほとんどが赤い色で表示されています。地震で揺れやすい、弱い地盤ですね。微地形区分では後輩湿地、三角州・海岸低地が多く、30年以内に震度6弱以上の揺れに見舞われる確率も80%以上の場所がとても多いです。利便性は高いですが、地震のリスクも高いということですね。

一方、麻生区青葉区は微地形区分では丘陵と表示される場所が多く、同じ震度6弱以上の確率も20%台~と低い場所が多いです。大地震は必ずやってくるわけですから、公共の利益を考えれば、むしろ麻生区青葉区のような地盤の強いエリアのほうに人の移動が集まっていくのが理想かと思いますが、今は利便性が優先される時代ですからね。デベロッパーも売りやすいエリアを開発しているということなのでしょう。

青葉区なども決して利便性が低いということではないですね。都心方面はもちろん、横浜方面に行くのもあざみ野駅から市営地下鉄ブルーラインがありますし、新幹線の新横浜駅も遠くないです。羽田空港へもたまプラーザからリムジンバスが出ているので気軽でしょうね。また、10年後の2027年にはリニア新幹線が開業を予定していますが、リニア停車駅の橋本駅へは青葉区辺りからだと割と近くて30分ほどでしょうか。市営地下鉄ブルーライン新百合ヶ丘駅までの延伸の可能性もありますし、車のほうでは横浜環状北西線も開通を控えていたりします。


kenplatz.nikkeibp.co.jp


いつの間にか2020年の開通を目指すことになっているんですね。こうして見ると青葉区もまだまだ便利になりそうな有望なエリアと言えそうで、近い将来社会増加数が再び増えてくることがあるかもしれません。

横浜市営地下鉄が延伸したら恩恵が大きいのは麻生区のほうですかね。現状では麻生区の辺りから横浜方面は出にくいですが、地下鉄が延伸すれば新百合ヶ丘から横浜まで一本です。所要時間は40分ほどでしょうか。麻生区はリニア橋本駅へもより近いですし、青葉区同様まだこれから将来性を感じます。

都心方面、横浜方面、新幹線の新横浜、羽田空港、リニア橋本とバランスよくどこへでもアクセスしやすく、そのうえ地盤が良い、あとは郊外住宅地としては美味しいお店も多かったりしますね。ここしばらくは都内や京浜エリア、多摩川下流エリアに人の流れが向かっていますが、行き過ぎれば反動があるのが世の常です。麻生区青葉区あたりの郊外住宅地が住みやすい街として再び注目される時代がやって来てもおかしくないのかもしれません。